白い街スクレを、歩きます。

今日は移動日。
この散歩は19時発の夜行バスに乗るための時間つぶしなわけで、
特に目的を持たずに町を歩くことが目的なのです。
そんなときは、別にどこか珍しいものを見たいわけでもないし、
面白い体験ををしたいわけでもない。
うまく居心地のいいカフェでも見つけて、
だらだらと夜まで過ごせれば結構なことなのですが。

白い色というのは、色彩行動学的に
人をやる気にさせる何かがあるんでしょうか、
格子状の道をぎざぎざと1時間ほど歩いていて、
気がついたら中心部の外れの外れまで来てしまった僕ら。
目の前にはなんだかよくわからない施設がありました。

とにかく大きく、守衛もいて、
スクレの人にとっては重要な施設なんだろう
ということはわかるのですが、
入り口に書いてある
「Hodie mihi, cras tibi」がスペイン語ではない。
後々調べてみると、
「私はかつてあなただった。あなたはいずれ私になる。」という意味のラテン語であるらしく、
もう少し噛み砕くと、
「人は誰しもが死ぬ。」という墓標によく刻まれている言葉なんだそうで。
つまりここはお墓です。

そんなことはつゆ知らず、
公園かなんかかなと入ってみたはいいものの、

墓標が並んでいるのをみると、
流石の僕らでも、ああ、ここお墓ね~と、
やっとこの施設のなんたるかがわかるのです。
門の中は、木々が丁寧に整えられていて、
お墓のはずなのに歩いていて気持ちがいいから、
入ってしばらくは気がつかないもんです。

それにしても、このお墓はすごい。
相当に裕福な人が眠っているのでしょう。
大きなお墓がたくさんあります。
丸い形のお墓や。

神殿のようなお墓とか。

ものによっては中に8畳くらいありそうな、
えええ?これお墓????と驚いてしまうほどの
豪華っぷり、住めるレベルです。
大きいお墓があれば、
逆に小さいお墓もあるもの。
ここのお墓、もっと驚いたのがこちらです。


この窓みたいなところなんと全部お墓です。
ご遺体はお墓の奥、
窓の向こう側に納められています。
聞くところによると、
スクレは街中にお墓を作ることは禁止されているそうで、
こんな形にしているんだそう。
窓の中は遺族によって一つ一つが丁寧に、
飾り付けられています。


人形やジュースが入れられているのは、
もしかしたら小さい頃に亡くなられた方のお墓なのかもしれません。


まだ下段の方は良いのですが、
上段の方はハシゴに登ってメンテナンスをしなくてはならなので
かなり大変そうです。

さてさて、
僕らは、こんな感じでのんべんだらりとお墓見物をしていたのですが、
奥の方はもっとすごいことになっていました。
もはや、

お墓の集合住宅です。

これだけのお墓をいっぺんに見ると、
やっぱり神妙な気持ちになるもの。
入れ物は小さくても一つ一つに大きさでは計れない人生があり、
また連なって家族もいるのです。
死生観や弔い方は、地域や宗教によって様々ではあるものの、
「人が生きていた」ということへの敬畏は共通していること。
お墓参りに来ている家族が、
小さな窓を開けて、花を出し入れしている姿なんかを見ていると、
なんかほっとした気持ちになるのは、
そういった理由によるものでしょう。
◆お墓の行き方◆中心部からJunin通りを南西へまっすぐ、
20分ほど歩くと、突き当りにお墓の入り口があります。
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